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第3回「私自身がやりたいから、やっている」瀬谷ルミ子(JCCP事務局長)[後編]

--外務省、国連、NGOなど、さまざまな組織で活躍されていますが、それぞれどのような特色がありますか?

S:一般はしたくないですが、たとえば国連などの動かすプロジェクト予算は何億、何十億という規模になります。大きなスケールのプロジェクトに関われるという魅力はありますが、自分はそこの一部分だけを担当することになり、自分の役職を超えた行動がなかなか出来ないジレンマもありますね。例えば、私が国連の立場で兵士の社会復帰の仕事をしていた時は、兵士以外の現地の住民の問題を目の当たりにしても、私個人ができること、していいことは限られており、せいぜい他の団体を紹介する程度のことしかできないこともありました。また国連などの大きな組織には、世界中からスタッフが集まるので国際色も豊かですし、その中でいろいろと学ぶことも多かったのですが、現場での支援活動より自分の待遇を気にしている人も少なくなかったようにも思えます。中堅より上の管理職に就く程、(立場と志との)ジレンマの板挟みになり、悩んだり割り切っている人たちが多く見受けられる気がします。
一方、NGOの場合、それほど大規模なプロジェクトを回すことはありませんし、特に日本のNGOは待遇も国連などに比べて高くはないです。でも、自分で現地住民との折衝、企画立案、実行から評価まで関われ、しがらみに捕われられない面白さ、経験値の高さがあります。あと、やろうと思えば政策レベルのこともできる。私は今までしてきた仕事のなかで、今の仕事が一番楽しくてやりがいも感じています。
政府関係、外務省などは、政治・政策的なことにより深く関わることができます。あと、意外かもしれませんが、部署によっては一人の担当官の裁量が大きいので、自分が望んで動けば大きな責任を持った仕事ができる部分もあると思います。また、NGOや国連の活動資金の多くは政府援助で成り立っていますので、政府内部にいると、多様な関係組織と現実的な提案や連携もしやすくなります。

--普段の生活の中で平和への関わり方は?

S:インターンやボランティアでの直接的な「労働力」や「時間」でJCCPのような活動に直接貢献してくださる人もいますし、時間や体力のない方でも「募金」という形はあります。募金は、紙幣や硬貨だけでなく、書損じハガキの交換やインターネットのクリック募金やネットショッピングの一部が寄付されるサイトもあります。また、インターネットなどを介しての在宅でのボランティアど、日本国内でも出来ることもたくさんあります。また、地方にいるからこそ貴重な関わり方もあります。先日、北海道のある大学が私たちの活動に関心を持ってくださり講演会を催してくださいました。私たちがそれまで関わるきっかけがなかった人々に、こうした企画を立てていただいて現場の様子や活動を知って頂けるのは本当にうれしく思います。今後はこのように日本国内でより身近に私たちの活動について知ってもらう機会を増やしていきたいと思っています。

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