【妹沢奈美のwe love UK music】スカウティング・フォー・ガールズ インタビュー(後編)
前回に続き、2nd『エヴリバディ・ウォンツ・トゥ・ビー・オン・TV』(ソニー)を日本でリリースしたばかりのスカウティング・フォー・ガールズのインタビューをお届けします。
取材に答えてくれたロイ・ストライド(Vo&Key)によれば、今作は全曲をシングルにできる内容、を意識したのだそう。そのために必要な「ポップ」というものへの独自の解釈についても、聞いてみました。
−−新作は60年代のソウルから80年代エレ・ポップ風まで雰囲気を持っているからこそ、21世紀のポップらしい多様性を感じさせます。この時代の空気を映すことはどのくらい、意識されましたか?
「この時代の空気を映すと同時に、普遍的なサウンドのアルバムにしたかった。だからプロデューサーには再びアンディ・グリーンを起用したんだ。彼は今、世界で一番のプロデューサーだと僕達は思うから。彼は完璧主義者で、ギターのチューニングから、アンプのマイクの位置、楽器の配置まで全てやるし、僕達が演奏する音を全て聞いて、それを完璧にミックスする。彼とは素晴らしい関係を築いているよ。プロデューサーというのは信頼できるかが重要だからね。アルバムの仕上がりには本当に満足しているよ。彼は今の音楽シーンっで起きていることにも凄く精通しているし、これまで影響を受けたものも僕達と共通している。60年代、70年代、80年代の偉大な音楽とかね。だからアルバムはそういう普遍性を持たせつつ、君が言うように新鮮でエキサイティングな2010年だからこそできる作品にしたいと思った」
−−新作はとてもポップな1枚です。一方で、あなたたち制作者がアイコン化して前に出るような作品ではありませんよね。あなたたちの場合は、ポップとアイコンの理想的な関係についてはどう考えていますか?
「僕達自身はこれまでもずっと、あまり自分達があまり前に出るようなバンドじゃなかった。匿名性があることが自分達としては助かっている。チャートで1位になったっていうのにね。実は面白い話があって、BBCのRadio1と言えばイギリス最大のラジオ局だけど、彼等がある企画をやったんだ。僕達は2週連続1位を獲得したんだけど、彼等は僕達のバンドのドラマーの写真を持ってロンドン中の人達に『この人、誰か知ってますか?』って聞いて回ったんだ。で、誰もわからなかったという(笑)。笑えたよ。で、正直僕達はこれでいいと思っている。これ以外は考えられない。だって、僕達の音楽が理由でみんな僕達のことを気に入ってくれてるんだって、わかっているからね。で、ライヴもいいものにしようと常に努力してきている。でも、僕達は第一にソングライターであり、ミュージシャンである。名声よりもそれに専念することが大事だと思っている」


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